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2007年7月

2007年7月27日 (金)

日本人はなぜシュートを打たないのか?

 湯浅健二氏は若い頃、ドイツ留学を経験し、ドイツサッカー協会公認のS級ライセンスを保持しているサッカーコーチにして、サッカー戦術と監督論を語らせたら右に出るものがいないサッカー評論家として有名だ。しかしサッカーコーチや選手ではない一介のサッカーファンとしては少し興味の対象がずれており、今まで本を購入して読むということはなかった。しかし「日本人はなぜシュートを打たないのか?」というタイトルから、サッカー戦術を通した日本人論が語られるのかと思い、書店で迷わず手に取ってしまった。結論から言うと、少し騙されたかな?
 基本的にサッカーの戦術論をベースに、サッカーとはどういうスポーツなのか、サッカーで勝つチームになるにはどうしたらよいのか、といったことが、ドイツ留学時代の豊富な体験やギド・ブッフバルトとの対談を通じて、素人にもわかりやすく語られている。また、HALF TIME での哲学者・小林敏明氏との対談も興味深い。
 サッカーは人生に通じる。サッカー・マネジメントは一般の仕事でも同様に通じる、ということを再認識する。と同時に、少し反省も禁じ得ない。僕はここまでチャレンジし、マネジメントしているだろうか。

  • 攻撃では、シュートを打つことが具体的な目的ということになる。ゴールは結果にしかすぎない。また守備では、相手からボールを奪い返すことを積極的な目的として追求するべきである。(P023)
  • ミスすることを心配するなんて、まったくサッカー的じゃない。ミスをしない選手なんていないし、サッカーは、ミスの積み重ねなんだからさ。(P025)
  • 守備意識こそが、攻撃的なサッカーを実現していくために決定的に重要なファクターなのである。(P132)
  • ボールを持つ選手は、未来に対してパスを出すという感覚をもたねばならないし、パスを受ける方も、未来に向かって走るという感覚をもたなければならない(P165)
  • 本当に優れた、魅力的なゲームは、ナショナリスティックな欲望も霧散させてしまうと思っている・・・言葉を換えるならば、サッカーが、ナショナリズムのネガティブなエネルギーを「昇華」してしまうということかもしれない。(P170)
  • 攻撃では、スペースを活用するためにボールのないところでしっかりと動かなければならないし、守備では、高い守備意識を基礎に、・・・相手ボールホルダーに対して全力でプレッシャーをかけていかなければならない。そのプレーは義務であり、それを忠実にこなした報酬として自由が与えられるというわけだ。そう、主体的にリスクへチャレンジしていくという自由を・・・。(P181)
  • サッカーに限らず、多くのビジネスセクターでも、積極的にリスクへチャレンジしていく姿勢こそが発展の糧だと思う。ただ同時に結果を出すことも要求されるから、その姿勢を高みで安定させることは難しい。・・・だからこそ、後ろ髪を引かれることのない解放されたマインドで、リスクへもチャレンジしていけるだけの心理的バックボーンを確立することが重要な意味をもってくる。(P238)

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2007年7月12日 (木)

コレラの時代の愛

 「コレラの時代」とはコレラが流行し多くの人々の命を奪った時代。19世紀末から20世紀初頭にかけて、いまだ各地で内戦が続くコロンビアのある町で、50年の長きに渡り一途な恋慕の気持ちを持ち続けた男性フロレンティーノ・アリーサと、その初恋の相手であるフェルミーナ・ダーサ、そして彼女の夫であるフベナル・ウルビーノ博士のそれぞれの愛の人生を描く。今から1世紀も前の時代。遠く離れた異文化とまとわりつくようなねっとりと暑いコロンビアの風土。そして50年待ち続けた末の老いらくの愛。その全てが、今この時代、この国で読むにはあまりに違いすぎる。しかし、50年の時を超えてようやく二人の心と身体がつながるラストシーンは、その微妙な心の震えとと身体の変化に、胸が痛むような哀しい感動を覚える。そして人間にとっての愛の意義と偶然に左右される人生のはかなさを思い知る。それは、どの土地、どの時代にあっても、また死に至るまでの人生のいつの時においても変わらない・・・。「コレラの時代の愛」は大人の愛の物語である。

  • 人は老いを感じはじめると、自分が父親に似ていることに気づくのだということに、彼はそのとき思い当たった。(P246)
  • どのような人間も結局のところ、彼女が心の中でこうあってほしいと思っていたとおりの人間だった。町自体がそうで、いい町とか悪い町といったものは存在せず、彼女が心の中で作り上げたとおりの町でしかないのだ。(P317)
  • 二人はともに長い人生を生き抜いてきて、愛はいつ、どこにあっても愛であり、死に近づけば近づくほどより深まるものだということにようやく思い当たったのだ。(P498)

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2007年7月 8日 (日)

あいちの高優賃/けやき館

 愛知県の場合、政令市である名古屋市に加え、豊橋市、岡崎市、豊田市の各中核市も、県とは独立して、それぞれの認定基準の下に高優賃の認定を行っている。豊橋市が認定した高優賃が完成し、見学会が開かれたので参加してきた。

 続きは、(遊)OZAKI組 すまいづくり・あれこれからどうぞ。

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