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2008年1月12日 (土)

黄色い忠誠心

 正月に今年81歳になる義父からこの私家版論文集をもらった。プリントアウトして手製のB5版147ページの冊子。「忠誠」は従属や奴隷と同義語だとして、アメリカの星条旗への忠誠や企業の忠誠訓などを批判し、日本のアメリカへの隷属関係を批判する。こうした社会体制の変革を促す梃子となるのが情報公開であり、著作権法は民主化や進歩を遮る障害として非難する。こうした基本姿勢の下、現代の政治や宗教、国際情勢、皇室、経済界などを縦横無尽に壟断する。時折引用される吉田兼好や福沢諭吉、戦争前後の思い出話などが興味深い。
 でも、義父にこんな冊子を作らせた専らの動機は、定年間近に転職し数年前まで勤務していた企業への私怨らしい。義父は東大卒業後、生涯を技術研究開発一筋で生きてきた人であり、晩年には博士号まで取得しているが、その成果に見合った待遇を得なかったという思いがあるのだろう。金銭的ではなく精神的な空虚感。技術者が日本の現代社会でいかに精神的に冷遇されているか。人類の共通資産として受け継がれていくべき研究開発が私欲により廃棄される実態。近視眼的な成果や効率を重視する現代社会の軋み。いかに幸せに遠い社会であることか。

  • 異民族支配を恒常的なものにするためマヌの法典が纏められました。その後、従属者自らが、従属を昇華させて作った誓いが忠誠なのです。被支配者は自ら進んで命を捧げて支配者に従属するよう昇華しています。
  • 人の一生の間ではいくら頑張ってもどうにもならないような世襲的な大差を格差と呼びます。差は競争の結果生まれるもの、格差は競争が成立しない仕組みの差です。
  • 経営者は、従業員の個人情報まで、全てを所有しています、会社における忠誠、従属はこの違法の差から育ちます。会社の専制、忠誠、従属の強要は情報の占有、閉鎖、隠蔽、操作から作られると言うことです。

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