« 環境共生住宅 シティファミリー志段味/県営山野田住宅 | トップページ | 高度成長—シリーズ日本近現代史(8) »

2008年5月 6日 (火)

鍼灸院談義—日本の暗い未来と医療制度

 連休の狭間に体調を崩したところが五十肩を再発した。今度は今までほどにはひどくならなかったが、それでも3・4日とひたすら自宅で静養。グランパスは3連敗、ドラゴンズも負け越し。それで4日におなじみの鍼灸院へ行く。体調不良(胃腸風邪)とストレスが原因と言われ、ストレスの原因と思われる私の仕事の行き詰まりについて話し始める。すぐに話は「日本は早晩、社会の仕組みや経済のあり方をリセットしなくてはいけない状況に追い込まれる」という話題に移った。
 曰く「国債残高がここまで膨れ上がっては、返済不能となる危険性が高い。年金積立も多くは国債等に運用されており同時にアウト。後期高齢者医療制度も趣旨は理解できるが、高齢者の増加に対する将来像が見えない。物価高騰や食料不足に対する有効な手だても見出せないまま日本はますます追い込まれていく・・・」「これらを打開するには、国際的には国債のデフォルト、国内的には預金のペイオフという事態も想定せざるを得ない。」
 あまりに悲観的という意見もあるとは思うが、最悪ここまでの事態を覚悟しておくことも必要。なにしろ我々はあまりに幸せな人生を送り続けている。地球のキャパシティを考えれば、昭和30年代前半の生活に戻ることを考えた方がいい。思えばあの頃は牛肉なんて食べたこともないし、牛乳や卵さえ贅沢品。年に1回のすき焼きやおすしがごちそうだった。他国の富を奪って繁栄するアメリカ型の生活から脱却し、自給自足・地産地消な生活に戻る必要がある。
 食料不足や物価上昇は中国やインドの成長が要因と言われるが、10億人を治めてきたこれまでの政治手法が情報革命の中で破綻し、それに代わる新しいノウハウが見出せない。アメリカ型民主主義はこの問題を解決できない。可能性があるとすれば北欧的な協同主義か。しかし経済的に世界をリードできるような力は持ち得ないから、よほどの知性か窮余に追い込まれなければ、世界の各国がこうした政体を選択するのは難しいだろう。などなど。
 これらの転々とする話題の中で、特に個人的に関心を持ったのが後期高齢者医療制度の問題。それも保険料を年金から天引き云々といった技術的なことではなく、この問題の根本はどんどん嵩む高齢者医療費にあるのだが、一方で依然として医者が高収入を得る構図が変わらないのが気に入らない。健康保健組合職員の横領を問題にするのもいいが、所詮保健制度全体からすれば微々たる支出であり、それよりも医療費そのものに焦点を当てて考えることが必要ではないか。そう考えると、診療報酬が高すぎないか、と気になる。
 妻曰く(鍼灸院の隣のベッドで並んで治療中)「公立病院へ行くと410円しかかからないのに、開業医に行くと3,000円も取られるのはおかしい!それも院外薬局のある診療所の方がトータル費用が高い。」「そりゃそうだ、処方箋料や薬局指導料が加算されるからな。」「診療報酬も甲表・乙表とあって、個人開業医の方が有利だから、勤務医をさっさと卒業してなるべく楽な開業医になりたがる。」「公立病院などの公営会計が今年度から自治体の一般会計と連結決算されるようになるから、赤字の公立病院はますます事業縮小に追い込まれる。だいたいあれだけ混み合っている公立病院が赤字で、いつも閑散としている個人診療所の医者が数千万の収入を得ているなんてのがそもそも制度的な欠陥を示している。」
 ということで、やはり現在の診療報酬制度から見直していく必要がある、というのが鍼灸院談義の結論でした。正しいのか正しくないのか、わかりませんが。個人的には、医者も含めて全ての職業が、その収入ではなくやりがいで選択されるようになるといいと思う。そのためにも努力を収入で報いる仕組みはそろそろやめた方がよくないですか。

|

« 環境共生住宅 シティファミリー志段味/県営山野田住宅 | トップページ | 高度成長—シリーズ日本近現代史(8) »

まち遊び日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/533157/20797260

この記事へのトラックバック一覧です: 鍼灸院談義—日本の暗い未来と医療制度:

» 長寿医療制度の基礎知識 [長寿医療制度のひみつ]
長寿医療制度(後期高齢者医療制度)は75歳以上の高齢者等を対象とする他の健康保険とは独立した日本の医療保険制度です。「長寿医療制度のひみつ」では制度の概要と問題点それにより何が変わったのかを考察します。... [続きを読む]

受信: 2008年5月 6日 (火) 23時41分

« 環境共生住宅 シティファミリー志段味/県営山野田住宅 | トップページ | 高度成長—シリーズ日本近現代史(8) »