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2012年7月20日 (金)

茅野市の藤森作品と茅野市民館

 このところ夏には避暑に車山高原によく行く。茅野市神長官守矢史料館へは2005年に訪れたが、その時には完成していたはずの高過庵には寄らなかった。茅野市民館は2007年に行ったが、その時も娘はいなかった。一昨年、娘と一緒に車山高原に行った時は、安藤忠雄の小海高原美術館美術館に寄ったので、今年は茅野市内の藤森作品と茅野市民館に寄ることにした。
Dsc01920 朝9時過ぎに家を出て、11時半位に 茅野市神長官守矢史料館に到着。受付の担当者が親切に解説してくれる。建物はRC造2階建てで、屋根はフランス産の天然スレート、地元産の鉄平石とサワラ板葺。内壁の土壁はRC造にモルタル塗の上に藁を混ぜた土壁を塗ったもの。2階へ通じる可動式梯子も操作してくれた。階段手摺は特製鋳物。正面に伸びる2本のイチイの柱に打ちつけられている鳥を模した装飾は「薙鎌(なぎかま)」と呼ばれる古代の武器。夜間は装飾の明りが洩れる照明も面白い。
 ロビーには御頭祭の様子を展示。鹿の頭が多く並び、生贄の御柱、お供えの供物は鹿肉の脳味噌あえ。げっ! 今も諏訪神社上社で毎春執り行われるが、その際には75頭の鹿が集められる。と必ず1頭は耳に切れ込みがある。ってホンマかいな。 なんてことを説明してくれる。親切で楽しい。
Dsc01936 史料館を左手に進み。墓地を抜けて農道に出ると、その先に異様な浮遊物体が。これが「空飛ぶ泥船」。これは2010年、茅野市美術館の藤森照信氏の展覧会が行われた際に、一般市民とともにワークショップで作成されたもの。昨年、この場所に移設された。両側2本ずつの柱から吊り下げられ土で塗り固められた物体は茶室。まるで「ハウルの動く城」。どんぐりが空を飛んでいる。ちゃんと中に入れるようにじり口のような入口があり、地上脇には梯子も添えられている。ただし厳重に鍵で固定されている。あの中空から、揺られながら茅野の街と車山高原の山々を眺めるのは気持ちいいだろうなあ。とても楽しい建物である。
Dsc01940_2 そのさらに奥に聳えるのは「高過庵」。こちらは「借りぐらしのアリエッティ」と娘が言うが、観たことがないのでよくわからない。おじさん的にはスターウォーズの帝国軍の二足歩行兵器(「AT-ST」というらしい)のように見える。自然のクリの木の上に作られたツリーハウスで、床下からにじり入る茶室。これも室内に入ると気持ちよさそう。
 藤森作品を満喫して、次は茅野市民館へ。娘は着くなりカメラ片手に飛び出していった。設計は古谷誠章。市民との共同ワークショップを重ねて設計した。茅野駅から連続して小さな図書館とホール、美術館等から成る。ひと巡りした後にレストランカフェ・アンダンテで食事。中庭に面し、気持ちのいい席で美味しい昼食。食事後ももう一度歩き回って建物を観賞。現代的で素直なデザイン。奇を衒わず、センスあふれる上質の建物だ。
 しばしのんびりしてから、その後、車山高原へ。山頂は涼しく気持ちよかった。建物も楽しく嬉しい1日だった。

Dsc01966●フォトアルバム「茅野市の藤森作品と茅野市民館」

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