すまいづくり・あれこれ

2009年3月13日 (金)

稲沢市営西島団地

Imgp6108 植木の町、稲沢市の東郊に中層や低層の住棟が並ぶ市営西島団地がある。昭和40年代に建築された団地で低層棟はだいぶ老朽化が進んできた。南に老人憩いの家、西に環境センターがある立地のこの団地で、平成17年度から老人憩いの家と一体的に建替を行う事業が行われてきた。今年度末に住棟が完成するというので、見学会が開催されたので参加した。
 建て替わった建物は、1階に老人福祉センターと団地集会所、2階以上に公営住宅を有するRC造10階建て。既存の50戸に市内の別の2団地48戸の撤去に伴い、86戸の住宅を建設。86戸の内訳は、2DK:35戸、3DK:43戸、3LDK:8戸。
Imgp6111 2DKのうち12戸は高齢者用住戸として、緊急通報や安否確認システムを備え、押釦時や長時間水の使用がないときなど登録した連絡先へ通報するとともに、戸外で非常ベルが鳴り、玄関扉が解錠するようになっている。1階に老人福祉センターがあるものの、デイサービス等の事業者が現時点では決まっていないため、直接、老人福祉センターへ緊急連絡等をするようにはしていないとのことだった。
 老人福祉センターは広いロビー、18畳2室の和室、リフレッシュ・コーナー、展示スペース等に加え、隣接する環境センターの廃熱を利用した浴室が設置されている。また、開放的な多目的ホールや陶芸室もあり、屋外にはゲートボール場、グランドゴルフコース、多目的広場もある。
Imgp6112 この建物の一番の特徴は、買取方式で整備されたという点にある。愛知県住宅供給公社と覚書及び協定を取り交わし、公社は「公募型性能発注方式」で建設業者を募集。結果、比較的安くかつ特徴ある建物が建設され、また市にとっては、建設費に一定の事務費を加えて公社から買い取ることにより、技術職員の不足を補うことができた。
 86戸の住宅のうち40戸近くは今後公募していくそうなので、市内在住の方は応募を検討するのもよいだろう。市街地からは少し郊外になるが、市営住宅として意欲的な取り組みがなされた、全国的にも参考になる事例ではないだろうか。

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2008年5月 4日 (日)

環境共生住宅 シティファミリー志段味/県営山野田住宅

 名古屋市が環境型社会対応住宅のモデルとして、芸術家・荒川修作をデザイナーに迎え建設した志段味循環型モデル住宅「シティファミリー志段味」。建設前からその奇抜なデザインはこの地域の専門家の注目を集めていたが、完成後も期間限定の試験入居募集を行うなど、一時かなりの話題となっていた。最近はこうしたブームも一段落していたが、今年1月に名古屋市が、このモデル住宅を含む一帯約3.2haにおいて木造住宅を含む約200戸の循環型社会対応住宅を建設すると公表し、再び注目を集めている。
Imgp5857 この地区は、私の家からも近く、名古屋へ出る際の幹線道路沿いなので、今までもよく通ってはその奇抜な外観を眺めていたが、先日初めて道路脇に車を止め、住宅の内外を見て回った。
 全部で7戸の小さな住宅だが、全部で4棟に分かれる。このうち北東に位置するA棟が荒川修作デザインの2階建ての1戸建て。A棟を取り巻くように建てられたあとの3棟は2階建ての各フロアー1戸ずつの2戸建て。まるで天命反転地のように歪曲したA棟は外観を見るだけではカラフルでもあり緑も豊かに生い茂ってたいへん楽しそうに見える。屋上緑化や壁面緑化、太陽光発電など環境要素もふんだんに取り入れられており、モデル住宅の役割を十分果たしている(ただし、建設中の苦労や曲面が多用され段差も多い平面図を見ているだけに、手放しでは褒めにくいのだが)。B・C・D棟は中庭を囲んで木製デッキでつながっており、緑の豊かさや棟の間を吹き抜ける風などで住み心地の良さを感じさせる。これらの各棟にはエコキュートやガスコージェネ、燃料電池システムなどの新技術がモデル的に利用されている。その他、透水性舗装やクールチューブ、雨水貯留、共同菜園、次世代省エネ対応の断熱性能、生ゴミの堆肥化、自然素材やリサイクル材の使用などが試みられている。
 今回、外から見ただけでも、環境共生住宅の楽しさの一端を窺うことができたが、建設・費や維持管理費は相当な額になるはずで、モデル住宅と銘打つのであれば、こうしたデータはぜひ積極的に公開してほしいと思う。ちなみに、今回公表した循環型社会対応住宅の建設地に南東側では既に名古屋市住宅供給公社による環境配慮住宅が分譲され完売している。この住宅の建設にあたっては、モデル住宅の実績は活用されたのだろうか?
Fitimgp5867 この後、少し足を伸ばして、県営山野田住宅にも立ち寄った。こちらは公営住宅ということもあり、最小限の建設投資しかされていないが、愛・地球博開催時の外国人用宿舎として一時利用されたこともあり、環境共生住宅としての工夫がいくつか凝らしてある。外から見て一番目立つのが、妻面に施された壁面緑化。8階建ての最上階には太陽光発電も乗せられている。住棟の北側にある平屋の共用棟(集会所、自転車置場等)の屋上には木製デッキの間に緑化がなされ気持ちいい空間となっている。その他、雨水貯留や透水性舗装、LED照明、リサイクル材の使用などが取り入れられている。志段味循環型モデル住宅に比べればかなり見劣りするが、公営住宅として活用されていることを考えれば、現実的な取組みと言える。しかし、建設費や維持管理の問題から全ての県営住宅で同様の仕様を取り入れるわけにはいかないようで、その点は残念。
 これまでも、サンコート砂田橋など環境に配慮した住宅もいくつか見てきたが、これらがモデルとなり、一般的な手法としてもっと多くの住宅で採用されるようになるといいと思う。そのためにも行政にはもっと積極的な情報提供を期待したい。

 その他の画像は、マイフォト「環境共生住宅 シティファミリー志段味/県営山野田住宅」をごらんください。

(参考)
志段味循環型モデル住宅見学 【愛知建築士会「わたしらしい住まいづくり」】

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2008年2月 4日 (月)

すまいづくり・あれこれ

 通常の持家、借家等だけでなく、各地で様々な住まいづくりが実践されています。これらのうち、私が仕事で関わったり、興味を持ち設計者の方等から話を伺ったものをご紹介します。
 なお、これらの住宅は現在まさに住人の方が住まわれています。訪問等なさるときは失礼のないよう十分ご注意ください。

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2007年7月 8日 (日)

あいちの高優賃/けやき館

 愛知県の場合、政令市である名古屋市に加え、豊橋市、岡崎市、豊田市の各中核市も、県とは独立して、それぞれの認定基準の下に高優賃の認定を行っている。豊橋市が認定した高優賃が完成し、見学会が開かれたので参加してきた。

 続きは、(遊)OZAKI組 すまいづくり・あれこれからどうぞ。

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